操作例:Python-swiftclient
Python-swiftclientとは、オブジェクトストレージを操作できるコマンドライン・ツールです。
以下ではCnetOS7系の場合のPython-swiftclientによるオブジェクトストレージの操作方法をご案内します。
なお、オブジェクトストレージの詳細なAPI操作につきましては、APIリファレンスの「ObjectStorage API v1」にてご確認ください。
操作手順
[ 1 ] | 任意のサーバーにSSHもしくはコンソールにて接続します。 |
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[ 2 ] | Python-swiftclientをインストールします。 |
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# yum -y install https://repo.ius.io/ius-release-el7.rpm # yum -y install python35u python35u-devel gcc python35u-pip # pip3.5 install python-keystoneclient python-swiftclient
[ 3 ] | クライアント環境変数を設定します。 |
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OS_AUTH_URL | 認証のエンドポイントを入力します。コントロールパネル内のAPIメニューから「Identity Service」をご確認ください。 |
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OS_TENANT_NAME | テナント名を入力します。コントロールパネル内のAPIメニューから「テナント名」をご確認ください。 |
OS_USERNAME | APIユーザー名を入力します。コントロールパネル内のAPIメニューからAPIユーザーを作成ください。 |
OS_PASSWORD | APIユーザーのパスワードを入力します。コントロールパネルのAPIメニューからAPIユーザーを作成する際に設定するパスワードです。 |
環境変数はログオフすると初期化されますので、次回以降も省略されたい場合は「/etc/profiled.d/」以下に設定ファイルを作成してください。
# export OS_AUTH_URL='認証のエンドポイント' # export OS_TENANT_NAME='テナント名' # export OS_USERNAME='APIユーザー名' # export OS_PASSWORD='APIユーザーのパスワード'
[ 4 ] | オブジェクトストレージへの接続を確認します。 |
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# swift stat Account: ******************************* Containers: 0 Objects: 0 Bytes: 0 Accept-Ranges: bytes X-Timestamp: 1395129386.25830 X-Trans-Id: ******************************* Content-Type: text/plain; charset=utf-8
以降は、オブジェクトストレージに対して以下操作が可能になります。
操作一覧
・コンテナリストの確認
# swift list
・コンテナの作成
# swift post コンテナ名
・コンテナ情報の確認
# swift stat コンテナ名
・コンテナの削除
# swift delete コンテナ名
・オブジェクトリストの確認
# swift list コンテナ名
・オブジェクトのアップロード ※5GB未満のオブジェクトの場合
# swift upload コンテナ名 オブジェクト名
・ラージオブジェクトのアップロード ※5GB以上のオブジェクトの場合
分割サイズはByte単位で数値み入力します。 例)1073741824 と入力した場合、1GBに分割されます。
# swift upload -S 分割サイズ コンテナ名 オブジェクト名
・オブジェクトのダウンロード
# swift download コンテナ名 オブジェクト名
・オブジェクトの削除
# swift delete コンテナ名 オブジェクト名
・指定した時間が経過後にオブジェクトを削除(秒)
# swift post -H 'X-Delete-After: 秒数' コンテナ名 オブジェクト名
・指定した日時にオブジェクトを削除
1.指定する日時をエポックフォーマットに変換
# date +%s -d "2016/11/22 02:23:00"
2.エポックフォーマットでスケジュール削除のリクエストを送信 # swift post -H 'X-Delete-At: エポックフォーマットの日時' コンテナ名 オブジェクト名
・コンテナのWeb公開
# swift post -H "X-Container-Read: .r:*" コンテナ名
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